一筆書き」の技法で静物画を描く莫鍾昌は、北朝鮮を代表する画家の一人だ。彼の作品は、新鮮で達観した独特の印象を与える。静物画は、偉大なものと小さなものの一体性についての伝統的な哲学的パラダイムを体現している。2010年、北京で毎年開催されるアジア美術展でメダルを獲得したもう一人の著名な画家、ソン・ウヨンは65歳で若すぎる死を遂げた。幸い、彼の作品の多くは開城コレクションに収蔵されている。

キャンバスに油絵を描く平壌の若いアーティストたちの特徴は、独自の芸術的イディオムの探求である。彼らは伝統的な手法と現代的な手法の両方を駆使している。リム・リュルとタク・ヒョヨンが描く風景画は、光、雰囲気、筆使いが脈打つ印象派の習作を思い起こさせる。画家たちの道具、筆やパレットナイフは、筆跡の質感をさまざまな方向に広げている。そのような画家たちは、物体の表面のキアロスクーロ、霧の濃さ、暗闇の中の提灯のきらめき、季節の移り変わり、昼と夜の時間帯に特に気を配っている。

チェ・ジョンギュン、ハン・ヨンチョル、リ・トンマン、タク・ヒョヨンの作品は、独自のイディオムと都市生活という主題の探求によって多くの注目を集めている。北朝鮮現代絵画の巨匠リ・トンジュンとヨン・ソングンは写実的な肖像画の代表である。

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